中国で発生したH7N9ウイルスの遺伝子配列からみた特徴について
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H7HA遺伝子について
190番目と225番目の鳥型でした。ただし、A/Shanghai/2/2013とA/Anhui/1/2013については、226番目がLであり、ヒト型レセプターを認識する可能性も否定できないので、実験で確かめる必要あり。HA1とHA2の開裂部はRがひとつであり、ニワトリに対して低病原性であることがわかった。
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N9NA遺伝子について
韓国の2011年のH7N9ウイルスと最も近縁で、アジアのH11N9ウイルスとも近縁でした。
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M遺伝子について
M2の配列は、アマンタジン耐性でした。
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NP遺伝子について
中国のH9N2ウイルスと最も近縁でした。
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NS遺伝子について
中国のH9N2ウイルスと最も近縁でした。
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PB1遺伝子について
2次感染の重篤化に関係していると言われているPB1-F2遺伝子は、欠損していませんでした。
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PB2遺伝子について
627番目のアミノ酸配列はヒト型でした。
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PA遺伝子について
中国のH9N2ウイルスと最も近縁でした。
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