第 26 回インフルエンザ研究者交流の会シンポジウム

期日：2012 年 5 月 24 日（木）− 26 日（土）

会場：裏磐梯猫魔ホテル　　
（〒969-2701　福島県耶麻郡北塩原村桧原湖畔 ）

　今冬のインフルエンザの流行はＨ３香港型による過去１０年で最も大きな流行となり、３月１日現在もその流行は収まりつつも継続し、またＢ型が猛威を振るい始めています。現在の流行株であるＨ３香港型ウイルスの抗原性は、ワクチン株に比較しかなり変異していることが流行の一原因と考えられ、今冬のワクチンの有効性は低いという印象です。今回のシンポジウムでは、別添のプログラムに案内しました「インフルエンザワクチンの将来展望」を一テーマとし、専門家であるシンポジストの皆さんにインフルエンザワクチン（季節性および新型）の現状と問題点について整理、総括していただき、今後日本が目指すべきインフルエンザワクチンについて、皆さんとともに議論したいと考えています。

　参加者の皆さんには研究成果を発表していただき、忌憚なく広く議論し、さらに高いレベルで成果を発信されることを期待していますので、ぜひ演題登録をお願いします。当シンポジウムでは発表に際しては胸襟を開き忌憚なく議論し、会員間の交流を深め、より質の高い（共同）研究につなげ、また若いインフルエンザ研究者を育てることをモットーとしています。そのための環境づくりができれば幸いです。

　今回は、東北大震災の被災地である福島県の宝の山、磐梯山の北側に位置する風光明媚な裏磐梯で開催します。会場は被災後避難者の方々の避難所でした。現在の空間放射能測定値は東京都同様な値です。多くの皆さんのご参加により研究者間の交流を深めていただき、被災地をさらに支援していただければ大変ありがたいと願っています。今年も熱いパワーでインフルエンザについて語りあいましょう。

第26回インフルエンザ研究者交流の会シンポジウム会長　  高橋　和郎